« 旧ドメイン乗っ取り? | トップページ | 『プレママわくわくセミナー』でした »

2014年9月25日 (木)

昼顔妻と産婦人科医療の関係(1)

近年の生殖医療の発達や検査技術の進歩によって、妊娠・出産をめぐって従来想定されなかった事態が起こっています。代理出産で生まれた障害を持つ子の引き取り拒否が大きな問題となったタイでは、その後、代理出産で生まれた乳幼児が多数保護されました。夫以外の男性の子を妊娠出産し、DNA鑑定での父は戸籍上の父とは違うとして争った裁判も行われました。

最近は不倫を扱ったテレビドラマが人気だそうですが、例えば、上◯彩さんが斎◯工さんの子を身籠って、不倫の事実を知らないHIR◯さんの子として産んだりしたら、どうなるでしょう。

母子関係は分娩現場において明らかです。代理母などの特別な事をしていなければ、上◯彩さんの胎内から出てきた子は、上◯彩さんの子で間違い有りません。一方、父子関係は悩ましくなります。受胎可能な時期に双方と性交渉があったりしたら、上◯彩さんは「この子のパパはどっちかな?」と悩むし、斎◯工さんは「もしかして自分の子かな?」と思う事でしょう。何も知らないHIR◯さんは、取りあえず自分の子だと信じるしかない。

父子関係を確認するには客観的にはDNA鑑定に頼るしかありません。といって出生届の全例にDNA鑑定を行うのは現実的ではないので、民法では、戸籍上婚姻している母親が分娩した新生児は、医学的な血縁関係は無視して、戸籍上の父(母親の夫)の子とされる「嫡出推定」の規定があります。この規定の為に、「医学的な父子関係に拘らないのが日本の民法や家族制度なので、戸籍上の父子関係を変更できない」としたのが先日の最高裁判決なのでした。従って、上◯彩さんとHIR◯さんが婚姻関係を保っている限りは、民法上の父親はHIR◯さんという扱いになります。

ドラマの行く末が気になりますが、ブログは次回に続きます。

(江坂)

« 旧ドメイン乗っ取り? | トップページ | 『プレママわくわくセミナー』でした »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1957099/57487538

この記事へのトラックバック一覧です: 昼顔妻と産婦人科医療の関係(1):

« 旧ドメイン乗っ取り? | トップページ | 『プレママわくわくセミナー』でした »