早生まれ
4月1日生まれの子と2日生まれの子は別学年の扱いになるので、予定日が近いお母さんはドキドキしていると思います。
これが、3月と4月を境にするならまだ納得できそうですが、同じ4月生まれなのに1日と2日で扱いが変わるのは法律が根拠になっています。
一般に民法などの法律で今日から1年間という期間を数える時、今日という初日は数えずに、翌日から365日が経過した日をもって1年間と計算し、これを「初日不算入」の原則と呼びます。
4/1からの1年後という場合、翌日の4/2が1日目であり、365日目は翌年の4/1になるので、4/1で満1年経過と数えます。
ところが「年齢計算ニ関スル法律」というのがあって、年齢の場合には例外的に初日を算入する決まりです。4/1が誕生日の場合は、出生日の4/1を1日目として数えるので、翌年の誕生日の前日である3/31が365日目になります。従って3/31が1年間という期間の達成日、すなわち満1歳に達する日ということになります。厳密には3/31の午後12時(ほぼ4/1の午前0時)で満1歳に達します。
そこで、義務教育の学齢ですが、これは前年度の4月1日から3月31日までに満6歳に達した児童は、翌年度の始まる4月1日から小学校に入学と決まっています。
4月1日生まれの子は、前年度の3月31日の午後12時に満6歳に達してしまうので、誕生日の4月1日からは小学校1年生です。一方、4月2日生まれの子は、満6歳に達するのは次の年度の4月1日なので、1つ遅い学年になります。
基本的には『早生まれ』を避けたいというお母さんが多数派なので、我々としては母児にとってリスクにならない範囲である程度の調整はしますが、お産自体は自然の物なので、なかなか思い通りにならないのが現実です。
(江坂)
最近のコメント